どうも、もっぴー(@toratuba51)です。
2017年1月に、アイアンのライ角フィッティングを実施。そのとき感じたことと、その後の経過を報告します。
結論からいいますと、ライ角フィッティング、、、大正解。2017年の平均スコアは、過去最少を記録しました。
- ライ角とは?
- やり方は?
- フィッティング前後で変わったこと
順を追って伝えますので、参考にしてみてください。
Contents
ライ角とは?
ライ角とは、クラブヘッドが地面に接地したときにできる、地面とクラブシャフトとの角度です。
ライ角が適正であれば、上図のように、インパクトの瞬間にクラブフェース面のスコアラインが地面と平行になります。
※スコアラインとは、クラブのフェース面に入ってる横線のことです。
ロングアイアンからショートアイアンにかけてクラブは短くなるので、それに伴い、ライ角は大きくなります。
ロングアイアンからショートアイアンにかけて、ライ角は0.5°刻みに大きくなるのが理想
ライ角は、アイアンの方向性を決める大事な部分です。
ライ角が適正値からズレていると
ライ角が適正であれば、問題ないですが、ズレているとボールの打ち出し方向に影響します。
例えば、この形。
ライ角が大きすぎると、ヘッドの先端が下がった状態でインパクトし、ボールは右に出やすくなります。
反対に、
ライ角が小さすぎると、クラブヘッドの根元側が下がった状態でインパクトし、ボール左に出やすくなります。
- ライ角大きい:右に飛ぶ
- ライ角小さい:左に飛ぶ
上記の感じ。
いくら正しいスイングをしても、インパクトでクラブヘッドが傾くと、ボールの打ち出し方向が変わります。
これって勿体ないですよね。
ライ角の確認
まず、現状を把握します。僕はゴルフショップで見てもらいました。
アイアンのソールにテープを貼り、専用マットの上でボールを打ちます。
全て試す必要はなく2本くらいでOKみたいです。2本のライ角が決まれば、あとの番手は0.5°刻みに変化するように調整すればいいからです。
下図はクラブのソール面から見た図ですが、

ボールを打ち、ソールの中心(理想の位置)に跡がつけばOKです。しかし、僕の場合、どのクラブもトゥ側に跡がつきました。
※トゥとはヘッドの先端。ヒールは根元。
これはインパクト時に、ヘッドの先端が下がっていることを意味します。
インパクト時に、ソールのセンターが接地すれば理想ですが、僕の場合はトゥ側が接地します(トゥダウン)。

上図が、トゥダウン。
トゥダウンにならないように、スイングしてみた
それでも、結果は変わらず、クラブを短く持っても試しても、結果は変わらずでした。
※ソールの接地面を変える打ち分けって、プロでもできないらしいです。
固くこびりついたクセが原因だからです。
方向性を決めるライ角
ライ角が合わないと、
- ヘッドが傾く
- ソールと地面の間にスキマができる
- フェース面の芯の位置が高くなる
- トップ気味に当たる
上記の感じです。
さまざまな要因がプラスされて、ボールの打ち出し方向が変わります。
「恐ろしい」
僕の場合、トゥダウンになっていましたが、これでは、スライス目に飛びます。
スイングを変えて適正なライ角に戻すのは、ほぼ不可能です。
ライ角の傾きは、クラブを直接いじって調整するしかありません。
熟練の店員さんに、ライ角調整をお願いしました

クラブヘッドの材質により、調整できないものがある
僕のアイアンは、『軟鉄』という柔らかい素材だったので出来るとのこと。
しかし、48°のウェッジだけ、フォーティーンというメーカーでしたが、材質が硬くライ角調整できませんでした。
クラブ9本、トゥ側を持ち上げました
ゴルフ用語でいえば『アップライト』に調整です。
0.5°~2°ライ角を大きくしました。
変更前 | 変更後 | 調整 | |
4I | 61.5 | 62.5 | +1 |
5I | 61.5 | 63 | +1.5 |
6I | 62 | 63.5 | +1.5 |
7I | 62.5 | 64 | +1.5 |
8I | 62.5 | 64.5 | +2 |
9I | 63.5 | 65 | +1.5 |
PW | 63.5 | 65.5 | +2 |
48 | 63.5 | 63.5 | 0 |
AW | 65 | 65.5 | +0.5 |
SW | 64 | 65.5 | +1.5 |
※2013年モデル、キャロウェイ Xフォージドアイアン
※48°ウェッジは、フォーティーン RM-22
変更前のライ角に注目
『4I』から『SW』にかけてクラブは短くなるため、ライ角もそれに合わせて0.5°刻みで大きくなるのが正しいです。
しかし、バラツキがあります。
これは、バランス調整の記事で紹介しましたが、クラブを作る工程で誤差が生じるからです。
バランス調整のレビューは別記事で公開しています。
⇒ゴルフクラブのバランスを調整しました【重量とロフト角】
許容範囲があり、基準値より±0.5°、または1°のズレでも、審査をクリアできます。
ライ角が0.5°刻みで揃えられることはまずないですし、バラバラで同然。運がわるければ逆転してしまうのが現状です。
大量生産である以上、仕方ないので『まず、確認する』ことが何よりも肝心です。
ライ角調整後の変化
調整後に打ちました。これまで、ソール面のこすれた跡がトュ側でたが、少しは中心側に寄りました。しかし、ど真ん中までとは行きませんでした。
しかし、結果が目に見えてわかるので、素直に嬉しかったです。
打ちっ放し場でチェック
すぐさまチェックしましたが、
打感の違いにビックリ
ライ角が理想値になると、芯に当たりやすくなり、打感も変化します。
なぜなら、『ソールと地面の間』のスキマが減り、低重心になるからです。
弾道の違いまでは確認できませんが、打感の違いは感じられたので良かったです。
ライ角を戻したいときは
ライ角は戻すことも可能です。ただし、やりすぎるとクラブの溶接部分にキレツが入ることがあるので注意です。
また、角度は2°くらいが限度らしく、それ以上曲げるとなるとムリな場合も。各メーカーによって差があります。
ライ角調整のまとめ
ライ角は適正でないと、ヘッドが傾いた状態でインパクトします。
それは、軸の曲がったハンドルで車を運転するようなものです。
慣れればまっすぐ操作できるでしょうが、正しい動きが身につくとは限りませんね。
反対に、プロはみんな、正しいライ角でインパクトしています。
なので、長方形のキレイなターフが取れています。
ということで、
まっすぐ飛ばす上で、ライ角が適正であることが鉄則です。
今からスイングを変えることは難しくても、ライ角を調整することは可能です。
手順としては、
お店へ行く。クラブの接地面を確認する。ライ角を調整をする。
すると、
方向性が良くなる。キレイなターフが取れる。打感が良くなる。
ので、
スコアが良くなる。気分が良くなるのです。
ここまで読んで頂き、感謝します。
以上、もっぴーでした。