バンカーショットは特殊なショットだと思いがちで、苦手にしている人が多いと思います。
といった疑問に答えます。
この記事の内容は、
- バンカーショットの打ち方
- バンカーショットの考え方
上記の2つです。
※グリーン周りのバンカーを対象としています。ライの状態が良くて、アゴの高くない普通のバンカーでの打ち方です。
あまり難しく考えないで、シンプルに打つことを心掛けています。
参考にしてみてください。
Contents
グリーン周りのバンカーショットの打ち方
主にサンドウェッジを使います。バンカーアプローチではなくて、バンカーショットです。
サンドウェッジで、きっちりと振り幅を決めて打つことが基本です。
下記のように、手順を追って紹介します。
- 落とし所を決める
- バンカーに入り足裏で砂の状態をチェック
- スクエアスタンスに構える
- フェースを開いて握る
- 左足に体重をかける
- ボールの位置はターゲット方向寄り
といった感じです。
手順①:落とし所を決める
どこに落とせば、転がってピンに寄っていくのかを考えます。
きちんと目標設定することで、やるべきことが決まり色んな迷いが消えるからです。
想像を膨らませてください。「ざっくりこの辺」で大丈夫です。決めたら、そこまでの距離を歩測します。
落とし所に向かって、「何ヤード打つ」と決めます。
手順②:バンカーに入り、足裏で砂の状態をチェック
砂が硬いのか柔らかいのか、足裏の感覚で判断します。
砂の硬さによって、フェースの開閉の度合いを決めるからです。
柔らかい砂の場合:フェースをより開く
フワフワの柔らかい砂では、クラブヘッドが砂の中に潜っていきやすいので、フェースをより開き気味にします。
開けば、クラブのバウンスが機能して、砂を弾いてくれます。
硬い砂の場合:フェースを閉じ気味にする
硬い砂は、クラブヘッドが砂に弾かれやすいので、フェースを閉じ気味にします。
閉じることで、クラブのバウンスが機能しなくなり、砂に潜りやすくなります。
砂の状態は、ゴルフ場によって異なります。手では触れないので、足裏で必ずチェックすることが大切です。
手順③:スクエアスタンスに構える
落とし所に対して、スクエアに構えます。

これには、シンプルさを追求した狙いがあります。
一般的にオープンスタンスに構えるという考え方があります。これでもOKです。
上記と下記は、僕、個人の体感です。
そのため、ボール位置やクラブヘッドの軌道が狂いやすくなるのです。
スクエアに構え、スタンスなりに振り抜くのであれば、普段行っているスイングと同じなので再現性が高くなります。
なので、ボール位置も定まりやすく、安定感が増します。
シンプルに考えるのがモットーなので、スクエアに構えるのが基本です。
手順④:フェースを開いて握る
フェースをオープンにしてから握ります。※スクエアに握ってから、フェースをオープンに傾けるのではありません。
理由は、バウンスの働きを利用するためです。
バウンスは、クラブヘッドが砂の中に潜っていくのを防ぐ働きがあります。
この効果を利用して、砂に潜ったクラブヘッドをスムーズに振り抜くことが可能です。
考え方としては、『ボールを浮かせたいからフェースを開くのではなく、バウンスを利用したいからフェースを開く』です。
手順⑤:左足に体重をかける
右打ちの人の場合、左足に体重をかけます。※左7:右3くらい。
クラブヘッドを、砂の中に強めに入れていきたいからです。
仮に、右足に体重をかけると、クラブヘッドを押し込む力が弱くなり、バンカーに弾かれてトップやホームランといったミスが起こります。
体重をかけて、きちんと砂の中に押し込んでいけば、弾かれる心配はいりません。
そのために、左足側に重心を置いて、体重移動は行わずに重心の位置をキープしたまま打つことが大切です。
手順⑥:ボール位置はターゲット方向寄り
ボールを打つのではなくて、砂を打つためです。
ターゲット方向寄りに置いた方が、砂をヒットさせやすくなります。逆に、後方寄りだと先にボールを叩いてしまう危険があります。
また、
シャンクが出やすい人の場合:クラブフェースの先端に置く
シャンクはクラブヘッドの根元に当たる現象です。ならば、始めからクラブの先端にボールを置けばOKです。
スイング軌道がどうの、脇がどうの、と考える前に、ボール位置をズラすだけ。なるべくシンプルを心掛けています。
スイングで大切なこと

アプローチではなくショットのイメージです。
下記の2つに気をつけます。
- 芝で打つのと同じスイング
- スタンスなりに振り抜く
こんな感じです。
スイングのコツ①:芝で打つのと同じスイング
スイング自体、あまり変えることはありません。いつも通りの、普通のスイングでOKです。
なるべくシンプルにして、ミート率を上げたいからです。
よくある、
- アウトサイドに上げて、カット軌道に打つ
- コックを早めに使う
- ハンドファーストではなく、ハンドレイトで構える etc…
といった方法。
これも間違いではないのですが、ややこしくなり、複雑になります。
普段のショットではやらないことを、バンカーの1発勝負で発揮できますか?
プレッシャーがかかってバンカーショットのミート率が低下してしまいます。
いつも練習している、いつも通りのスイングの方が安定感があるので、安心ですよね。
スイングのコツ②:スタンスなりに振り抜く
いつも通りのショットをして、スタンスなりに振り抜きます。
例えば、60yのショットを打つ場合、アウトサイドインのカット軌道で打ちますか?
かえってミート率が下がるから打たないと思います。

上図のような感じです。
下図のような感じです。

落とし所の左に向かって、スクエアに構えて、スタンスなりに振り抜きます。
結果:右に打ち出されて、本来の落とし所に落ちます。
スクエアに構えて、スタンスなりに振り抜けば、何の問題もありません。
バンカーショットの考え方「意識すること」

心掛けることは下記の3つ。
- 決めた振り幅でスイング
- 目線はボール手前の砂
- 軸をキープ
心掛け①:決めた振り幅でスイング
アプローチではなく、ショットです。決めた振り幅でスイングします。
振り幅を決めると、「フォローをここまで上げる」というのが明確になり、インパクトが緩むといったミスを防げるからです。
芝で打つのと同じです。芝との違いは、『オープンフェース』と『ボール位置』だけです。サンドウェッジのショットのイメージで振ります。
心掛け②:目線はボールの手前の砂
ボールではなく砂を打つからです。
またメリットが1つあります。それは、
目線が下を向いたままなので、ルックアップ(目線の起き上がり)を防げます。
バンカーでは、高く上げたい気持ちが大きくなりやすいです。そのため、顔が上がりやすく、同時に上体も起き上がりやすい。
トップやホームランといったミスの原因になります。
目線の位置や頭を固定すると、ショットの安定感が増します。手前の砂だけを見るようにして振るのがコツです。
心掛け③:軸をキープ
下記の4つ、キープです。
- 背骨
- 頭
- ひざ
- 重心
バンカーは、少しのズレが大きなミスにつながりやすいリスクのあるショットだからです。
いつも以上に軸をぶらさないことに集中。そして、軸をキープしたまま振り抜くことが肝心です。
さいごに

バンカーショットの基本を、
- アドレスに仕方
- スイングの仕方
- 心掛けること
の順に紹介しました。
この記事をまとめてみます。
- 基本的にフェースを開き、振り幅を決めてスイング
- スクエアスタンスに構える
- 左足に7割くらい体重をかける
- ボール位置は左足の小指くらい
- いつも通りのスイングでスタンスなりに振る
- 軸をキープして、ルックアップしない
ややこしく考えることはなく、やることはシンプルです。基本を忠実に守ればバンカーから脱出できます。
この他に、高い球や目玉でのバンカーの打ち方といった、応用ショットは別記事で公開しています。
⇒グリーン周りのバンカーショットの打ち方【目玉などの応用編】
ということで、基本編のポイントまとめでした。
バンカーショットが少しでも上達することを願っています。
以上、もっぴーでした。