この記事を読んで頂くと、
- 機種ごとの違い
- おすすめの機種
上記の2つが分かります。
※ブッシュネルの日本公式サイトを基に比較しています。
分かりやすくまとめましたので、参考にしてみください。
Contents
ブッシュネルのレーザー距離計【分かりやすく】比較してみた
2019年12月時点で、ラインナップ商品は9つです。
機種(ピンシーカー) | 発売日 | 省略名 |
プロXEジョルト | 2019.8 | XE |
ツアーV4シフトジョルト | 2019.7 | V4シフト |
スロープL7ジョルト | 2018.9 | L7 |
プロX2ジョルト | 2017.4 | X2 |
ツアーV4ジョルト | 2016.11 | V4 |
スロープツアーV4ジョルト | 2016.10 | V4スロープ |
スロープツアーZ6ジョルト | 2014.4 | Z6 |
TEプロX7ジョルト | 2014.4 | TEプロX7 |
スローププロX7ジョルト | 2014.2 | X7 |
※機種名の頭文字に全て『ピンシーカー』が付きますが、省略しています。
調べたところ、『XE』『X2』『Z6』が3強のような印象なので、色を変えてあります。
最新機種の『XE』はピンク色、僕の使う『X2』は赤色、根強い人気の『Z6』はオレンジ色で、わかりやすく表示しています。
項目別の比較
性能を示す項目を、ザッと8つに厳選します。
- 測定可能距離
- スロープ機能
- スロープスイッチ機能
- ESP2
- 望遠倍率
- 液晶画面
- ピント調整
- 重量
上記は、重要度の高い順に並べています。
一つずつ見ていきます。
重要度①:測定可能距離
測定可能距離は、長ければ長いほど高性能。
3つに分けられます。
測定可能距離 | 機種 |
1600y | TEプロX7・X7 |
1300y | XE・X2・Z6・L7 |
1000y | V4シフト・V4・V4スロープ |
僕が使用する『X2』は、測定可能距離1300yです。
距離が長いに越したことはないですが、1300yもあれば十分です。
なので、1600yじゃなくても大丈夫。
1600yの『TEプロX7』と『X7』は、性能が飛び出ているが、他の機種と比べて、
- 重量が重い
- 体積がデカい
- 電池が大きめ
など、やや大型。
自分ではなく、専用キャディに持ち運んで計測してもらうような、プロ仕様の印象です。
測定可能距離1000yは、やや劣る
『V4シフト』『V4』『V4スロープ』は全て1000yです。
『性能=使いやすさ』になるので、性能をケチったら利便性が劣ります。
性能や使いやすさで選ぶなら、1000yだと物足りないかもしれません。
重要度②:スロープ機能
スロープとは高低差表示のこと。
高低差が分かり、直線距離に高低差を加味した『打つべき距離』を表示します。
- 打つべき距離
- 直線距離
- 勾配(高低差)
上記の3つ全てが分かります。
スロープ機能搭載モデルは、全9種類中、7種類。
スロープ機能 | 機種 |
あり | XE・X2・Z6・V4シフト・L7・V4スロープ・X7 |
なし | TEプロX7・V4 |
『TEプロX7』『V4』は、『直線距離』しか分からないので、競技仕様です。
重要度③:スロープスイッチ機能
スロープスイッチ機能とは、
- スロープ機能(打つべき・直線・勾配全て込み)
- 直線距離のみ
上記の2つが搭載されており、切り替え可能なスイッチが付いているものです。
スロープスイッチ機能 | 機種 |
あり | XE・V4シフト・X2 |
なし | Z6・L7・V4スロープ・V4・TEプロX7・X7 |
この優れた機能は、『XE』『V4シフト』『X2』の3機種のみ。
『Z6』『L7』『V4スロープ』『X7』の4機種は、
- スロープ機能
- 直線距離のみ
上記2つの機能が搭載されていますが、同時に表示されます。
なので、公式競技には使えません。
また、『TEプロX7』『V4』の2機種は、
- 直線距離のみ
だけなので、ガッツリ競技仕様です。
重要度④:ESP2
ESP2(エクストリーム・スピード・プレシジョン2)の略。
測定結果をより速く、より精細にディスプレイ表示する技術です。
「速くて精密」
それでいて、0.1ヤードの表示単位を実現します。
ESP2なしのものは、±1ヤードの精度です。(±1yでも十分)
ESP2 | 機種 |
あり | X2・Z6・L7・TEプロX7・X7 |
なし | XE・V4シフト・V4・V4スロープ |
僕が使う『X2』は、ESP2ありです。
重要度⑤:望遠倍率
倍率が高いほど、ターゲットに合わせやすくなります。
望遠倍率 | 機種 |
7倍 | XE・TEプロX7・X7 |
6倍 | X2・Z6・L7 |
5倍 | V4シフト・V4・V4スロープ |
僕が使用する『X2』は6倍ですが、全く問題ありません。
5倍は少し劣るのかなといったところ。6倍以上なら文句なし。
重要度⑥:液晶画面
ブッシュネルの液晶画面は、
- VDT(ビビットディスプレイ)
- LCD(多機能クリスタル)
上記の2つ存在します。
液晶画面 | 機種 |
VDTとLCDの切り替え | X2 |
VDTのみ | XE・Z6・その他 |
LCDのみ | V4シフト・V4・V4スロープ |
『X2』のみが、両方使えて切り替え可能です。
VDT(ビビットディスプレイ)の特徴
画面表示が赤色。
周囲の明るさに影響されることなく、認識性の高いハイコントラストです。
使用してみましたが、
総合的に見やすいです。
LCD(多機能クリスタル)の特徴
画面表示が黒色。
これに関しては、特に説明はないのですが、
使用してみて思うのは、
文字が黒なので、辺りが暗くなると、やはり見ずらいです。
※ですが、ゴルフは明るい時間帯でするスポーツなので問題ありません。
総合的に認識性が高いのは、VDT(ビビットディスプレイ)だと思います。
VDTとLCDの切り替えができる『X2』は優秀です。
重要度⑦:ピント調整
ピント調整の度合いに違いがあります。
ピント調整 | 機種 |
±3.5° | XE |
±3° | V4シフト・V4 |
±2° | X2・Z6・その他 |
この項目はあまり気にすることはないと思います。
重要度⑧:重量
本体の重量ですが、多少違いがあります。
重量 | 機種 |
300g台 | XE・プロTEX7・X7 |
200g台 | X2・Z6・L7 |
100g台 | V4シフト・V4・V4スロープ |
『X2』『Z6』は227g。『XE』は315g。
多少違いますが、参考程度といった感じです。
全モデルで共通する点
比較できない、共通点を紹介します。
- ピンシーカーのジョルト機能
- 防水性能
- 1クラスアイセーフレーザー
上記の3つはどの機種も同じ。
ピンシーカーのジョルト機能と、防水性能に関しては、別記事でくわしく説明しています。
⇒ゴルフ競技対応、レーザー距離計を購入【比較とおすすめを紹介】
レーザーは、人に当たっても安全なレーザーを使用しています。
用途別の比較とおすすめ機種

競技対応の有無で分けました。
- 競技に出ない人:『Z6』
- 競技にも出る人:『X2』
上記の2機種がおすすめです。
『Z6』と『X2』をベースに考えてみます。
競技に出ない人
だけど、競技には出ないので、切り替えスイッチは不要だ。
という人には、『Z6』が最適です。
デザイン性をプラスしたいなら
『L7』が優秀。
機種 | 性能 | デザイン | 値段 |
L7 | 同じ | 革張り | 高い |
Z6 | 同じ | – | – |
上表のように、
性能は全く同じで、デザインだけ違います。また、『L7』は専用のケースが付いています。
「格好いい」
しかし、値段は2万円ほど高め。デザインを取るか、値段を取るかです。
値段を下げたいなら
『V4スロープ』です。
ですが、値段は数千円安くなるだけで、性能はガクッと下がります。
機種 | 測定可能距離 | 望遠倍率 | ESP2 |
Z6 | 1300y | 6倍 | あり |
V4スロープ | 1000y | 5倍 | なし |
性能差はデカいので、『Z6』に軍配が上がります。
競技にも出る人
でも競技では、スロープ機能がオフなので、どっちも使える切り替え式が良いわね。
という人には、『X2』が最適です。
最先端技術が欲しいなら
2019年8月発売の『XE』が優秀。
『XE』の方が優れている点は、
機種 | エレメント機能 | ビジュアルジョルト | 望遠倍率 |
XE | あり | あり | 7倍 |
X2 | なし | なし | 6倍 |
上表の3項目です。
エレメント機能:気温、高度(気圧)が分かる新機能
標高や、時間帯、季節など、さまざまな環境下に適応しています。
この機能のすごさは未知数。日本で、どれくらい影響が出るのでしょうか。
ビジュアルジョルト:画面が赤く発光する新機能
ジョルト機能が作動して、本体がブブッと振るえると同時に、
正直これは、本体がブブッと振るえるだけでも十分伝わるので、発光までしなくても構わない気がします。
値段を下げたいなら
『V4シフト』です。
ですが、7千円くらい安くなるものの、性能がガタ落ちです。
機種 | 測定可能距離 | 望遠倍率 | ESP2 | 液晶画面 |
X2 | 1300y | 6倍 | あり | VDTとLCD |
V4シフト | 1000y | 5倍 | なし | LCDのみ |
上表の感じです。
値段があまり変わらず、これだけ差があれば、『X2』の方が断然お得です。
特化した項目
全機種の中で、特化した機能があるものを紹介します。
最新機能
- エレメント機能
- ビジュアルジョルト
- 強力マグネット内臓
上記3つは、『XE』のみ。
※マグネットは、カートフレームなど、鉄素材に装着可能で保管に便利。
革張り
本体が革張りの高級仕様は『L7』のみ。
液晶画面の切り替え
VDT(ビビットディスプレイ)とLCD(多機能クリスタル)の両方を使えて、切り替えが可能なのは『X2』のみ。
日本プロゴルフ協会推奨品認定
プロも認める推奨品機種は『XE』と『X2』の2つのみです。
さいごに、総合評価
最後に、全機種を比較した中で、おすすめをピックアップします。
『XE』と『X2』の2強
『XE』と『X2』が僅差といった感じです。
主な違いは、下表です。
XE | X2 | 重要度 | |
エレメント機能 | 〇 | – | ∞ |
ESP2 | – | 〇 | 高 |
液晶画面 | – | 〇 | 中 |
望遠倍率 | 7倍 | 6倍 | 中 |
ビジュアルジョルト | 〇 | – | 低 |
重量 | 315g | 227g | 低 |
上の項目ほど重要度は高め。
『X2』でも十分な性能ですが、やはり『XE』のエレメント機能が気になります。
しかし、液晶画面の選択数や、ESP2の有無に関しては『X2』の方が優れています。
評価は互角、あとは値段
機種 | オープン価格 |
XE | 74,800円くらい |
X2 | 64,900円くらい |
※購入サイトによって値段は大幅ダウン。
やはり、最新機種の『XE』の方が高いです。
機能と値段を比べても、似たり寄ったり。あとは、好みといった感じです。
まとめ
—追記(2020年9月9日)—
2020年7月10日発売の『V5シフト』『V5』は、『V4シフト』『V4』の進化モデルです。
主な違いは、
V5 | V4 | |
測定可能距離 | 1300y | 1000y |
望遠倍率 | 6倍 | 5倍 |
ビジュアルジョルト | あり | なし |
マグネット内臓 | あり | なし |
上表の感じ。
性能が上がり、測定完了を発光でも知らせてくれ、カートフレームなどに装着できるマグネットが内蔵され、やや重量UPです。
『X2』と比較すると、
X2 | V5シフト | |
液晶画面 | VDTとLCDの切り替え | LCDのみ |
ESP2 | あり | なし |
上表の、「液晶画面」と「ESP2」の2点で『X2』が勝るからです。
価格は同じくらいなので、『X2』強しといったところです。
—追記(2020年9月9日)ここまで—
ブッシュネルの計測器はどれも高性能ですが、比較してみると違いが出てきます。
あなたがどういう用途で使うのか。
- 競技に出る
- 競技に出ない
で分かれると思いますし、
- 値段重視
- 性能重視
でも分かれます。
調べた中で、『XE』『X2』『Z6』が3強のような印象です。
- 競技思考:『XE』『X2』
- プライベート専用:『Z6』
といったところ。
値段が張りますので、慎重になって決めてみてください。
☆最強性能の絶対エース『XE』
☆総合的に使用したいなら、安定感抜群の『X2』
↑↑
『X2』はレビュー記事を公開しています。
⇒【ブッシュネル、ピンシーカープロX2ジョルトを使用してみた】
☆値段を抑えられて、プライベート専用なら『Z6』
参考にしてみてください。
長く使えるので、せっかく使うなら妥協せずに選びたいですね。
以上、もっぴーでした。